2017/12/7・14、2018/1/12都市計画連続セミナー第18シリーズのご案内

『超高齢社会における「健康まちづくり」の潮流と可能性』

 

 超高齢社会の到来を背景に、医療費・介護費の急激な拡大が予想されて

います。ところが、人口減少によって財源の確保が困難となる中、できる

だけ医療や介護を受けずに健康で暮らせる社会を構築することが求められ

ています。健康の維持や病気の予防には、運動や人との交流が効果的とさ

れており、歩きたくなる都市・歩きやすい都市のあり方、自動車に頼らず

とも公共交通機関で目的地にアクセスできる都市構造の構築など、健康を

支える都市環境の整備が必要となっています。

 近年、都市計画・まちづくりにおいても、WHOが提唱する健康都市(ヘ

ルシー・シティ)や、アクティブ・シティといった概念が世界的に浸透し

つつあり、都市住民の健康を維持するためのまちづくりの実践が蓄積され

つつあります。こうした取り組みと大きく関連するコンパクト・シティの

動きと連携しながら健康都市の実現を図ることは、行政コストの低減にと

どまらず、一人ひとりの健康増進とともに、生活の質を向上させることに

寄与すると思われます。

 本セミナーでは、健康長寿まちづくりの概念や理論をはじめ、都市計画

における健康まちづくりの実態と課題、さらには地域看護学の立場から個

人と地域の健康を考えることを通じて、今後の健康まちづくりのあり方を

展望します。

 

第1回:健康長寿のまちづくり:ヘルシーエイジングの観点から見た健康

    まちづくり

講師:大方 潤一郎(東京大学高齢社会総合研究機構・機構長、

          工学系研究科都市工学専攻・教授)

日時:2017127() 1900-2100 

近年、ヘルシーエイジング(健康長寿)の考え方が街づくりの分野でも注

目されています。なぜ今、健康長寿のまちづくりが必要なのか?健康長寿

のまちづくりの概念が生まれてきた背景や現在構築されつつある理論を踏

まえつつ、具体的な取り組み、さらには実現に向けた課題について包括的

に語ります。

 

第2回:健康まちづくりと都市計画

講師:吉川 徹(首都大学東京都市環境学部 建築都市コース・教授 )

日時:20171214() 1900-2100 

高齢化が進む多摩ニュータウンや宇都宮を対象とした高齢者の徒歩移動可

能距離の分析等をもとに、現在の都市が抱える課題とともに健康都市の構

築に向けて、都市計画としてどのように取り組む必要があるのか、その課

題と展望を述べていきます。

 

第3回:地域看護学からみた個人の健康と地域の健康

講師:田高 悦子(横浜市立大学医学部地域看護学・教授)

日時:2018112() 1900-2100 

「個人の健康」と「地域の健康」の視点から、それぞれの概念や診断(捉

え方)、アプローチの考え方を紹介したうえで、超高齢社会における個人

と地域の健康の課題を語ります。

 

受 講 料(3回分):事前振込:5000(正会員4000)円、

         当日支払:6000(正会員5000)

         ※正会員とは、日本都市計画家協会の正会員です。

    所:3回とも日本都市計画家協会事務局会議室にて

定  員:25名★★25名まで事前振込み先着順とさせていただきます★★

申込方法:お名前、ご所属、ご連絡先をFAXEメールいずれかにてご連

     絡ください。

申込先・問い合せ先:(NPO)日本都市計画家協会

101-0052

東京都千代田区神田小川町2-10 香取ビルアネックス2階

E-MAIL: jimukyoku@jsurp.jp  FAX 03-6273-7492

URLhttps://www.jsurp.jp/

 

 

以上

 

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18回連続セミナーチラシ_健康まちづくり.pdf
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