建築、映画、文学、アートの手法を融合させ、都市の物語を紡ぎだすワー
クショップのシーズン3。今回は、待ち歩きツアーがメインです。様々な
歴史や文化の交錯する文京区本郷菊坂の今・リアルをのぞいてみましょう。
日時:
【PROCESS 08】11月12日(日)13:00(集合)
* 中沢新一著『アースダイバー』本郷の章を参照しながら本郷菊坂のまち
歩きツアー(地元在住の方のトーク含む)の後、ワークショップ会場に移
動します。16:00終了予定です。(雨天でも開催)
トーク:
大道七海男さん(生まれも育ちも本郷。70年以上もまちの移り変わりを目
撃してきたプロダクト・デザイナー)
*シーズン3【PROCESS 09】は12月23日(土・祝)開催。
ワークショップ会場:
日本都市計画家協会事務所内 JSURPプレイス
千代田区神田小川町2丁目10番地 香取ビルアネックス2階
電話(当日のみ)03-6273-7491
参加費:
(一般)1000円
(学生、フリー、リピーター、および未就業者の方)500円
参加方法:
氏名、所属、連絡先を記入のうえ、事前にメールにて下記アドレスまでご
予約下さい。集合場所をお知らせします。
info@cinematicarchitecturetokyo.com
主催:
シネマティック・アーキテクチャ東京(CAT)
http://cinematicarchitecturetokyo.com
協力:
NPO法人 日本都市計画家協会
[ワークショップ:建築の錬金術について]
2015年より開講した建築、映画、文学、アートの手法を融合させ、都市の
物語を紡ぎだすワークショップのシーズン3です。これらの分野にご興味
のある方なら、年齢国籍問わず、どなたでも参加可能。専門知識や 建築
や映像含むクリエイティブ・スキルは全く不要です。
引き続き対象地は文京区の本郷菊坂。忘れ去られたような独特の街並風景
と文学、歴史や地形学的な特徴、それに変わりゆく都市の問題を考えます。
シーズン3のテーマは、「編集(すること)」。都市の客観的な情報に加え、
写真、ビデオ、音、連想、記憶など主観的・感覚的な素材を集め、推敲、
処理し、表現し、”建築的に”まとめあげるプロセスをシーズン通じ探求
します。想像力を働かせ、自己の再発見や、これまでとは異なる都市への
視点を見出すことのできるユニークなプログラムで、異分野の人々が関わっ
ていることも楽しみの一つです。
[菊坂について]
東京都文京区本郷三丁目を不忍通りから北東へ下り、言問通りへ至る600m
の通り。東京大学が近くにあることから、多くの文人(谷崎潤一郎、正岡
子規、宮沢賢治、樋口一葉)が暮し創作し(「注文の多い料理店」)、作品
に描かれた(「三四郎」、「それから」など)。また建築家・磯崎新も居を構
えていた。同地は映画の舞台(溝口健二監督「折鶴お千」(1935)、成瀬巳
喜男監督「晩菊」(1954)、森田芳光監督「それから」(1985))にもなって
いる。
その特異な地形や歴史、界隈の趣を、中沢新一(「アースダイバー」)や司
馬遼太郎(「街道を行く」)も書き記している。
江戸時代から谷底のようなその地には多く金魚屋が店を開き(現存するの
は1軒のみ)、小さな木陰や盆栽が常に人々と共にあった。東京の中心部
に位置しながら今でも残る木造住宅郡に、この街を訪れる人たちは驚くこ
とだろう。ただし、近年、この地も都市開発の波にのまれ、これら貴重な
建造物は次々取り壊され、記憶をどう残すかが課題となっている。
[ワークショップ | 建築の錬金術 シーズン3 について]
「錬金術」とは、都市がまだ無限に広がり謎めいていたころ、建築家や都
市計画家たちが描いた理想や可能性が確かにあり、彼らは都市の錬金術師
的な役割を担っていた。そこから学ぶことで、新たな理想が見えて来ない
だろうか、ということ、また、ワークショップで採用する手法の、あるメ
ディアを異なるものに「変換すること」に由来しています。
(都市計画を含む)建築と映画という異分野をクロスさせ、新たな表現
方法を見出し都市に還元する実験的試みです。シーズン1および2がご好
評につき、現在、シーズン3まで継続しています。
以上