2017/11/9・16・24都市計画連続セミナー第17シリーズのご案内

『都市のスポンジ化の現状と対策のあり方』

人口減少・超高齢化社会、多死や多相続社会等の到来を背景に、特に大都

市の郊外地域や地方の中心市街地などにおいて空き家や空き地化が進行し、

都市のスポンジ化が社会問題になりつつあります。 

住宅地や市街地内に散在立地する空き家や空き地が量的に増加することで、

景観阻害や生活インフラの消失、地域の活力低下など、都市レベルで問題

が深刻化しつつありますが、郊外地域での緩い開発規制に起因した新規開

発の進行との矛盾や、2020年の生産緑地の解除等が都市のスポンジ化を更

に助長しかねないなど、問題の解決には都市計画制度を含めた抜本的な対

応が必要との指摘もあります。

本セミナーでは、都市計画の研究者や行政の立場から、空き家・空き地化

や都市のスポンジ化の実態や発生メカニズムなどを具体的な事例を交えて

解説するとともに、今後の都市計画制度のあり方や住宅地や地域レベルで

の具体的な解決方策について展望します。

 

第1回:都市縮小の時代にアダプテーション(適応)するまちづくりの方向

講師:饗庭 伸(首都大学東京 都市環境研究科学研究科 都市システム科

学域 准教授)

日時:2017年11月9日() 1900-2100 

郊外住宅地の空き家・空き地化のフィールドワークを踏まえて、都市のス

ポンジ化の特徴と構造について解説し、スポンジ化の構造にあわせた都市

計画の方向について、「小さく穴を埋めていく」「穴をつないでいく」「都

市のたたむ」などのキーワードで説明します。

 

第2回:老いる家 崩れる街の現状と処方箋

講師:野澤千絵(東洋大学 理工学部建築学科 教授)

日時:2017年11月16日() 1900-2100 

「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」となっている我が国の不思議な

社会が抱える問題の背景と本質、住宅過剰社会やスポンジ化が進む都市の

処方箋について、現在も大量に供給されている分譲マンションの終末期の

対応なども見据えて、立体的に解説します。

 

第3回: 都市のスポンジ化の影響と対応

講師:鈴木毅(国土交通省 都市局都市計画課 都市機能誘導調整室長)

日時:2017年11月24日() 1900-2100 

今年8月に都市計画基本問題小委員会が中間とりまとめを行った「『都市

のスポンジ化』への対応」の内容を基本に、スポンジ化の現状と課題、対

策の視点と留意点、施策の具体的方向性について、事務局を担った国土交

通省の問題認識を含めて具体的に解説をします。

 

受 講 料(3回分):事前振込:5000(正会員4000)円、

         当日支払:6000(正会員5000)

         ※正会員とは、日本都市計画家協会の正会員です。

    所:3回とも日本都市計画家協会事務局会議室にて

定  員:25名★★25名まで事前振込み先着順とさせていただきます★★

申込方法:お名前、ご所属、ご連絡先をFAXEメールいずれかにてご連絡

     ください。

申込先・問い合せ先:(NPO)日本都市計画家協会

101-0052 東京都千代田区神田小川町2-10 香取ビルアネックス2階

E-MAIL: jimukyoku@jsurp.jp  FAX 03-6273-7492

URLhttps://www.jsurp.jp/

 

 

以上

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