建築、映画、文学、アートの手法を融合させ、都市の物語を紡ぎだすワーク
ショップのシーズン3を開講します。これらの分野にご興味のある方なら、
年齢国籍問わず、どなたでも参加可能。専門知識や 建築や映像含むクリエ
イティブ・スキルは全く不要です。
引き続き対象地は文京区の本郷菊坂。忘れ去られたような独特の街並風景と
文学、歴史や地形学的な特徴、それに変わりゆく都市の問題を考えます。
シーズン3のテーマは、「編集(すること)」。都市の客観的な情報に加え、写
真、ビデオ、音、連想、記憶など主観的・感覚的な素材を集め、推敲、処理
し、まとめあげるプロセスをシーズン通じ探求します。脳の創造的な部分を
使い、自己の新たな発見や視点を得ることのできるユニークなプログラムで
す。異分野の人々が関わることも楽しみの一つです。グループで、お友達同
士でのご参加も歓迎します。
日時:
【PROCESS 07】7月9日(日)14:00 – 16:00(開場13:30)
* ワークショップPROCESSのいつからでもご参加、開始可能なプログラム
です。
*【PROCESS 07】以降も本ワークショップは継続します。
*7月9日(日)10:30 より、ガイドツアー[オプション・参加費無料]もあ
ります。ご希望の方は事前にメールでお知らせ下さい。
ワークショップ会場:
日本都市計画家協会事務所内 JSURPプレイス
千代田区神田小川町2丁目10番地 香取ビルアネックス2階
電話(当日のみ)03-6273-7491
参加費:
(一般)1000円
(学生、フリー、リピーター、および未就業者の方)500円
参加方法:
氏名、所属、連絡先を記入のうえ、事前にメールにて下記アドレスまで
ご予約下さい。
info@cinematicarchitecturetokyo.com
* 事前に本郷菊坂を個人リサーチして頂くことをお勧めしています。
可能な方は予約時にお知らせ下さい。資料をお送りします。
主催:
シネマティック・アーキテクチャ東京(CAT)
http://cinematicarchitecturetokyo.com
協力:
NPO法人 日本都市計画家協会
[菊坂について]
東京都文京区本郷三丁目を不忍通りから北東へ下り、言問通りへ至る600m
の通り。東京大学が近くにあることから、多くの文人(谷崎潤一郎、正岡
子規、宮沢賢治、樋口一葉)が暮し創作し(「注文の多い料理店」)、作品
に描かれた(「三四郎」、「それから」など)。また建築家・磯崎新も居を構
えていた。同地は映画の舞台(溝口健二監督「折鶴お千」(1935)、成瀬巳
喜男監督「晩菊」(1954)、森田芳光監督「それから」(1985))にもなって
いる。
その特異な地形や歴史、界隈の趣を、中沢新一(「アースダイバー」)や司
馬遼太郎(「街道を行く」)も書き記している。
江戸時代から谷底のようなその地には多く金魚屋が店を開き(現存するの
は1軒のみ)、小さな木陰や盆栽が常に人々と共にあった。東京の中心部
に位置しながら今でも残る木造住宅郡に、この街を訪れる人たちは驚くこ
とだろう。ただし、近年、この地も都市開発の波にのまれ、これら貴重な
建造物は次々取り壊され、記憶をどう残すかが課題となっている。
[ワークショップ | 建築の錬金術 シーズン3 について]
「錬金術」とは、都市がまだ無限に広がり謎めいていたころ、建築家や都
市計画家たちが描いた理想や可能性が確かにあり、彼らは都市の錬金術師
的な役割を担っていた。そこから学ぶことで、新たな理想が見えて来ない
だろうか、ということ、また、ワークショップで採用する手法の、あるメ
ディアを異なるものに「変換すること」に由来しています。
(都市計画を含む)建築と映画という異分野をクロスさせ、新たな表現
方法を見出し都市に還元する実験的試みです。シーズン1および2がご好
評につき、現在、シーズン3まで継続しています。
以上